「メッセージ配信」で店舗の存在を思い出してもらう

レッスン「飲食店での運用ポイント」で説明した通り、基本となるのは「メッセージ配信」です。配信頻度は週に1～3回程度（月に4回以上）を目安とし、配信内容もユーザーがお得に感じる内容や興味関心に沿った内容が適切です。どんな内容を配信すればいいか分からないという場合は、下記のアイデアを参考にしてみましょう。

※紹介する配信例はあくまでも一例で、効果を保証するものではありません

新メニューや期間限定メニューの見せ方を工夫する

新メニューや期間限定メニューを告知する際、単純にメニューを紹介するだけでなく、クイズ形式や間違い探しなど、ユーザーが興味を持って見てくれるような内容を配信しましょう。クイズ形式の場合、正解者にクーポンをプレゼントすれば、来店と該当メニューの注文を促すことができます。

既存メニューの表現を工夫する

新メニューや期間限定メニューを提供していない場合、既存メニューでも各イベントや世の中のトレンドに合わせて告知することで配信頻度と効果を改善することができます。

既存コンテンツを活用する

SNSなどで使用しているコンテンツを、LINE公式アカウントで活用するのも1つの方法です。配信効果が高かったコンテンツを選別して配信し、反応を見ながら運用改善につなげましょう。

お得な情報・特典のお知らせは繰り返し配信する

ユーザーにメリットがある特典や割引を伴う期間限定キャンペーンなどの案内は、開始タイミングだけでなく告知頻度を増やすことでさらなる効果に期待できます。特に終了間際の告知は、興味のあったユーザーに期限が迫っていることを知らせ、機会損失を防ぐ効果があります。

配信する曜日や時間も要注意

メッセージ配信は時間や曜日などの配信タイミングも重要です。以下のグラフは、飲食店における企業・店舗（全40アカウント・306投稿）のメッセージ配信数を時間別と曜日別に可視化したものです。グラフを見ると、時間別では昼食前の10〜12時、夕食前の16〜18時、曜日別では週末前の金曜に配信数が多くなっています。

昼食や夕食の時間前での配信、曜日別では休日前にメッセージを配信することで、予約や来店につなげたいという意図が見えます。ただし、配信するライバルも増えることになるため、異なる時間帯にも配信してみて、数値結果が良い時間や曜日を見定めるなどの工夫も求められます。

「クーポン」でユーザーの行動を喚起

配信されたメッセージを見て、思わず店舗に足を運びたくなるのがクーポンです。「友だち限定○○円OFF！」など、ユーザーが利用したくなるお得なクーポンを配布して来店するきっかけをつくりましょう。

また、友だち集めにもクーポンは効果的です。来店したユーザーに「この場で友だち追加してくれたら、すぐに割引になりますよ！」と案内すれば、自然な流れで友だち追加を促すことができます。

「LINEで予約」で予約を促す

飲食店の場合、LINE上で店舗の予約が完結する機能「LINEで予約」が活用できます。

※「LINEで予約」の利用には、パートナー加盟飲食店との連携が完了している必要があります。

ユーザーはアプリの切り替えや別ブラウザを立ち上げる必要がなく、LINE上で飲食店の予約を完結させることができます。「LINEで予約」をユーザーに利用してもらうためには、メッセージやリッチメニューで案内する必要があります。新商品や期間限定のキャンペーン情報のほか、「LINEからの予約で1品プレゼント！」など、予約者限定の特典をメッセージで配信して予約を促しましょう。

「LINEで予約」の基本的な機能は「LINEで予約を受け付けたい（LINEで予約）」も参照ください。

「LINEコール」で問い合わせ先を集約

「LINEコール」は、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で音声通話やビデオ通話ができる機能です。プロフィールやリッチメニューに「LINEコール」と「LINEで予約」の導線を設置することで、問い合わせや予約の窓口をLINE公式アカウントに集約できるようになります。

「LINEコール」の基本的な機能は「LINEで問い合わせ/予約を受け付けたい（コール）」も参照ください。

飲食店の場合、活用できる機能が多いため、まずは運用の目的と照らし合わせ、目的を達成するための機能を積極的に活用しましょう。