開設前に覚えておきたい基本の考え方
レッスン 1/2 5分
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広告やSNSアカウントの運用経験があまりありません。何から勉強したらいいですか?
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まずはマーケティングの基礎知識を学ぶことが大切です!
LINE公式アカウントやLINE広告を始める前に覚えておくべき基礎知識として、マーケティングの基本となる考え方を解説とともに紹介していきます。
「誰に、何を、どのように」を明確に
LINE公式アカウントやLINE広告の運用で基本となるのは、ユーザーとの適切なコミュニケーション設計です。最も基本的なフレームワークとなる「誰に(ターゲット)」「何を(商品やサービス)」「どのように(手段・方法)」の考え方を理解しておくことは、運用だけでなくビジネスでも役立ちます。
- 誰に:どんなユーザーに利用してもらいたいのか。どのようなユーザー層がターゲットになるのか
- 何を:どのサービスや商品についての情報を発信するのか
- どのように:どんな方法や手段で商品やサービスを届けるか
この3つを整理することで、LINE公式アカウントやLINE広告の運用方法だけでなく、自社の商品やサービスの戦略がはっきりしてきます。
誰に:ターゲットを明確化することが重要
ここでは、既存顧客や見込み顧客を「ターゲット」として表現します。このターゲットを明確にすることが「新規顧客の獲得」「リピーターの増加」「販促施策の効率化」「商品やサービスの改善」など、高い運用効果につながっていきます。 ターゲットを明確にするためにはまず、既存のユーザーにどんな人が多いかを考えてみましょう。
よくお店やサービスを利用してくれている人はどんな人か?
地域/年齢層/性別/家族構成/趣味/利用頻度など
その上で、「ターゲット」の簡単なペルソナをつくります。
※実際の人物を想像してもOKです。年齢・性別・居住地・職業・年収・趣味・休日の過ごし方などの詳細な情報を設定していきます。
※ペルソナとは:サービス・商品の典型的なターゲット像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。
パン屋さんの例
何を:ターゲットが求めているものとは?
「誰に」でターゲットが明確になったら、そのターゲット求めているもの、欲しているものについて整理しましょう。
どの業種でも取り組みやすいのは、季節に合わせた訴求を行うことです。例えば、4月に情報を発信する場合、比較的年齢層の高い客層が中心の飲食店であれば新メニュー告知として「春の山菜メニュー」を、子ども連れが多い小売店であれば入学式や母の日などに関連した情報を発信します。また、季節に関係なく、ターゲットとなるユーザーがメリットを実感できるようなお得な情報(セールやキャンペーン)を送ることも効果的です。
季節ごとの配信内容の参考として、季節のイベントに関連するメッセージ配信例と、無料でもらえるテンプレートをご紹介しています。
季節のイベントに合わせたメッセージ配信はこちら
上記画像のように、ペルソナを参考にして届ける情報についても具体化しましょう
このように、詳細なターゲット像を把握することで、ユーザーのニーズに最適な満足度の高いコミュニケーションをとることができるようになります。 ただし、あまりターゲットを絞り過ぎるとコミュニケーション設計も個別対応が前提となってしまうため、注意しましょう。
どのように:ターゲットへの適切なアプローチ方法を考える
ターゲットが明確になり、訴求する商品やサービスが整理できたら、あとはどのような手段・方法で情報を届けるかを考えていきます。具体的には、ターゲットがその商品やサービスに対してどんな行動を取っていて、どんなことを思っているのかなどが関連しています。
そこで活用したいのが、時系列でターゲットの行動・思考・感情を可視化する「カスタマージャーニーマップ」です。「カスタマージャーニーマップ」とは、ターゲットが商品・サービスとの関わりの中でたどる一連のプロセスをまとめたものです。
通常、ターゲットは商品・サービスとの関わりの中で、認知や検討などのフェーズごとに異なる行動を取ります。フェーズごとに感情も変化し、同様に課題も変わっていきます。「どのように」で迷った際、一つの方法として「カスタマージャーニーマップ」を作成し、フェーズに応じた適切なアプローチ方法を考えていきましょう。
運用前に全てを準備することは大変かもしれませんが、LINE公式アカウントやLINE広告で効果を実感するためには必要な考え方です。できる範囲で考えてみましょう。
まとめ
- LINE公式アカウントやLINE広告を始める前に、「誰に、何を、どのように」の考え方を参考にターゲットとなるユーザーを具体化していきます
- 「誰に、何を、どのように」では、ターゲットを明確にすることで、そのターゲットが求めているもの、それに応じた適切なアプローチ方法について考えましょう